先日岸田総理が「大量廃棄を防ぐため、年末年始に牛乳をいつもより一杯多く飲み、料理に乳製品を活用するなど、国民の協力をお願いする」という牛乳の消費について呼びかけがあったことが話題になりました。
ニュースを見た人は、
「なんで牛乳を飲むことを呼び掛けているの?」と疑問に思った方も私だけではないはず。
そこで、その呼びかけの理由と、それに伴い即座に動きがあった出来事についてお伝えしていきたいと思います。
牛乳が大量廃棄されてしまう理由とは
牛乳などの原料となる「生乳」がこの年末年始に大量に余り、5000トンが廃棄される懸念がでています。その理由については以下の原因があげられます。
新型コロナの影響

自粛のため飲食店、カフェチェーンなどでの需要が減り、レストランの時短営業などもあり、牛乳や乳製品の消費が減っている
生乳の生産量は増えている
・過去の“バター不足”の消費者ニーズに応えるべく業界として生乳増産の努力を続けてきたこと
・牛は暑さに弱いけれど、今年は夏・秋に比較的涼しかったこともあり、牛の乳が出やすく生産が好調
学校や店が冬休み
年末年始は学校が冬休みで給食用牛乳がなく、三が日はスーパーも一部休みになるところもあるため、一時的に需給が減ってしまうことも余る原因になっている

牛乳大量廃棄を救う動き
ローソン
ローソンは大みそかと元日の2日間、「ホットミルク」を半額の65円(税込み)で販売する予定だそうです。
ちなみにローソンは昨年3月に新型コロナウイルス感染症対策拡大防止を目的とした全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉休校を受けて、給食の「牛乳」の提供が少なくなることを懸念し、牛乳の消費支援を目的に「ホットミルク」半額販売を実施しています。
半額販売は12日間、合計で150万杯の販売数だったそうです。

※ローソンのミルク缶マークについて
ローソンのチェーン名とミルク缶のマークは、1930年代にアメリカオハイオ州のJ.Jローソン氏が営んだ「ローソンのミルク屋さん」が発端です。今回の半額セールを通じて、牛乳の消費支援やお客様の健康サポートにつなげたいと考えています
ローソン公式ホームページより引用
確かに普段はあまり意識していなかったですが、ローソンのロゴはミルク缶。
今回の件で、ローソン氏が牛乳販売をしていたことから始まったローソンだったことを改めて知り、
牛乳に対しての取り組みに真っ先に対応していたことも納得です。
オイシックス・ラ・大地
オイシックス・ラ・大地2は、12/23日(木)から2021年1月13日(木)にかけて食品宅配サービス「Oisix」で取引先である酪農家の牛乳を2割引販売を行います。
品名 | 通常価格 | 2割引価格 |
鈴鹿山麓牛乳(1L) | 税込305円 | 243円 |
潮風と雪解け水が育てた北海道函館牛乳」(1L) | 税込306円 | 244円 |
オイシックスの牛乳は飲んでましたが、普段の価格はスーパーなどと比べると高めです。
ただ、それだけの味や牛乳本来の甘さがあり、子供達に飲ませるならと一時期取っていました。
こちらがこのお値段だと嬉しいですね。

酪農家の方々の動き

長野県の中信地域の酪農家やJA全農長野の職員ら10人などが23日朝、長野県松本市で牛乳を配布して消費を呼びかけているというニュースを知りました。
JR松本駅を利用する人たちに、200ミリリットルの紙パックの牛乳1000本とチラシを配っていました。JA全農長野や酪農家たちは、25日もJR松本駅で牛乳を配布するほか、県内の医療従事者に牛乳1万6000本を配って消費を促すことに自ら動いています。
また、「#1日1L」を公式SNSで公開するという、全国の酪農乳業関係者自らが、牛乳消費が落ち込む年末年始や春休みの学乳休止期に牛乳消費促進する運動も行っています。
【期間】2021年12月25日(土)~ 2022年1月3日(月)
私達ができること
Jミルクのツイッターでも、牛乳消費に役立つレシピやアイディアが日々発信されています。
企業の取り組みも、消費者あって生きることだと思いますので、1人1人が少し意識していくだけでも変わってくると思います。

まとめ
総理が言っていた、「牛乳をいつもより1杯多く飲む」理由が今回調べてわかりました。
このことを子供達に伝えることで、食育にもつながると思いますし、支える側の気持ちを感じることができたらとも思います。
そして1人が出来ることは小さいけれども、協力することでいつも供給してくださっている生産者の方の役に少しでも立てたら嬉しいので、心がけて買ってみようと思います。

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